軟式経験者のための硬式テニスラケットのおすすめ選び方とは

軟式経験者のための硬式テニスラケットのおすすめ選び方とは

軟式経験者はスイングスピードが速い

軟式テニスの経験者が硬式テニスを始めたときに、多くの人が打ったボールがすごい勢いで飛んでいく経験をします。
硬式のボールはソフトテニスのボールよりも硬くて弾力も高いので、ソフトテニスと同様の感覚で打つとコートを飛び越えてバックネットを直撃するくらいの勢いでボールが飛んでしまいます。
テニスは飛ばせばいいわけでなく、相手コートにボールが入らなければ試合になりません。
このようなことが起きるのは、軟式経験者のスイングスピードが速いためです。
もちろんスイングスピードが速いことは悪いことではありません。硬式でも勝つためには強い打球が必要ですので、せっかく持ち合わせている高いスイング能力は封印せずに活用すべきです。
「速いスイングを受け止めてくれるラケットを選ぶ」というのが、軟式経験者にとって大事な考え方です。

 

 

 

軟式経験者に初心者向けは合わない

軟式経験者が硬式デビューでラケットを選ぶ際に間違いがちなのが、初心者向けを選択することです。
テニスラケットは「初心者用」「上級者用」と技術レベルごとに適したものが販売されているわけではありません。
上級者向けと言われるラケットはフェースが小さくフレームも薄めの「飛びにくいラケット」のことで、初心者向けと言われるラケットはフェースが大きくてフレームが厚い「楽に飛ばせるラケット」のことです。
これはよくある選び方で、一般的には楽に飛ばせるラケットが初心者におすすめとされます。
本当の初心者ならこの選び方でOKですが、軟式の経験者でボールを飛ばす能力を持っている人が、楽に飛ばせるラケットを使ってしまうと、かなり抑え気味に振らないとコートアウトしてしまいます。軟式経験者はもっと「飛ばないラケット」を選ぶべきです。
さらに、軟式経験者の多くの人が硬式テニスを始めたとき感じることが「打球感の硬さによる違和感」です。これを避けるにはホールド性に富んでいて、打球のインパクトの感触が柔らかいラケットを選びましょう。

 

飛び過ぎても、飛ばなすぎてもダメ

テニスはゴルフのように遠くまで飛ばせば良いという競技ではありません。野球やソフトボール、ゴルフなどの「打つ競技」では打球が遠くまで飛べば有能と評価されますが、テニスではコートの中にボールを落とす必要があります。
テニスコートは全長がおよそ24メートルです。打球がこれ以上の距離を飛んでしまうと、相手にポイントが入ってしまいます。飛べば飛ぶだけ良いという競技ではありません。
また、途中のおよそ12メートルのところにネットがあります。高さは約1メートルですので、そこをボールが越えないと、これも相手のポイントになります。
ネットにかかることなく、コートからアウトしないようにボールを打ち続けなければならないのがテニスです。自打球は飛びすぎても飛びが足りなくてもいけません。
通常のストロークで相手と打ち合う場合、相手のコートのサービスラインを越える程度には深さも必要になります。
自分のベースラインから相手のサービスラインまでの距離はおよそ18メートルです。
つまり、打球を18メートルから24メートル飛ばすというのが理想ということになります。これが基本の打球の深さになります。

 

 

 

自分のパワーでラケットを選ぼう

軟式テニスの経験者の硬式テニスラケットの選び方として適切なのは、自分のパワーをどの程度ラケットで補えば良いのかという考え方です。
テニスでは、およそ打球を18メートルから24メートルを、コントロールした通りに飛ばす必要があるとご紹介しました。
このために必要な力を100%として、自分のパワーはどの程度なのか考えてみましょう。
自分のスイングのパワーが50%ならラケットで50%を足せば良いと推測できます。スイングパワーが70%なら、ラケットでは30%を足してあげれば良いことになります。
ラケットを自分のパワーを補うツールとする考え方です。これでおおよそ検討がつきます。
とはいえ、自分のパワーが数値化されているわけではなく、ラケットも数値化されていません。単純な足し算はできませんよね。
そのため具体的な選び方ですが、実際に打ってみて、無理なく打って21メートル飛ばせるラケットを選んでください。
18〜24メートル飛ばすのがテニスですが、周囲3メートルは誤差エリアとして見ておかないといけません。
無理なく24メートル飛ばせるラケットは飛びすぎです。1メートル奥にずれただけでアウトになってしまうからです。

 

無理なく打てるラケットを選ぶ

テニスは、試合では数百回にわかってラケットにボールを当てて飛ばす競技です。
そのため、安定して同じ深さに打ち込むためには、余計な力を抜いた楽な状態でどの程度飛ばせるのかが重要になります。
無理なく打ったときに、しっかりとコートをボールがとらえていれば、そのラケットは自分に合っています。
スイングを無理に調整しない状態で飛ばせる距離が基準の距離で、これなら何度打球を飛ばしてもミスが出にくいですし、そこから深さを調整するのも簡単です。この力で21メートル飛ばせるラケットを選ぶ。これが基本です。
ちなみに「無理なく打てる」というのがくせ者で、良く陥りがちなミスはパワーがありすぎるラケットを選んでしまうことです。
全然力を入れずに当てただけで返るラケットは、パワーがありすぎるラケットです。「無理なく打てる」と「楽なスイングで返る」は違います。
運動を抑えた楽なスイングをしてしまうのは、力んだスイングよりも厄介です。
ある程度力を込めたスイングが、ある程度の勢いで返って21メートル付近で落ちる。こういうラケットを選ぶのがベストです。