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プリンスのテニスラケットの歴史|歴代名器ラケット

現在プリンスのテニスラケットにはEXO3やO3構造などの最新技術が搭載されています。
最新技術で注目された印象のあるプリンスのテニスラケットですが、実はそれが世界的に注目されたのはもっと昔の話です。

 

プリンスは1970年にアメリカでテニスボールマシンのメーカーとして誕生しました。
そのわずか6年後の1976年、プリンスのテニスラケット「プリンスクラシック」が誕生し、当時のテニス界にあった常識は覆され、プリンスは世界的に注目されるようになります。

 

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プリンスクラシックは当時一般的だったラケットのサイズより大きい110インチで、日本では「デカラケ」と呼ばれていました。
当時のテニス界にはデカラケは初心者が使うラケットで、経験者が使うと逆に下手になると言う考えがあったため、70インチサイズのラケットが一般的でした。
ところが1978年に行われた女子のUSオープン決勝で、110インチのプリンスクラシックを使って優勝した選手が現れます。
これにより当時のテニス界の常識は覆され、色物扱いされていたプリンスも最先端のメーカーとして注目を浴びることになったのです。

 

フェイス面が小さいテニスラケットと違い、デカラケは面が広く多少真ん中を外してもミスショットになりません。
そのためプロ選手がデカラケを使い始めると、今までより積極的に強打を狙う選手が増え、テニスの試合でも打球の高速化が進むようになりました。
かつてはマルチナ・ナブラチロワやマリア・シャラポアが愛用したメーカーがプリンスです。

 

そんなテニス界を牽引してきたプリンスですが、負債額が6,000万ドルを超え、2012年には一度倒産申請をして再建を目指すことになりました。
今では米国のオーセンティック・ブランズ・グループの下で見事に再建を果たしています。
現在でもプリンスのラケットは、ダビド・フェレール、 ブライアン兄弟など世界のトッププレーヤーに愛用されています。

 

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