ウィルソンのラケットの特徴は?使用プロ選手は誰?
ウィルソンのラケットの特徴と歴史
ウィルソンは1914年に創業し、2014年に創業100周年を迎えた老舗スポーツメーカーです。
テニスラケット以外にもゴルフ・バスケットなど様々なスポーツ用品を販売していますが、やはりテニスのイメージが強いですよね。
近年はナダル選手も愛用のバボラの勢いが強いですが、一時期テニスラケットのシェアはウィルソンが世界No.1で、まさにテニス界を引っ張ってきたメーカーと言えます。
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ウィルソンが世界中で愛されるのは初心者からトッププロまで幅広く対応できる豊富なラインナップにあります。
ウィルソンのラケットはフレームの形が縦に長いものが多いという特徴もあります。
フレーム面が広くいため、スイートスポットも広く、パワーある球が打てます。
初心者にとってパワーがあることはありがたいポイントで、軽く打っても相手コートにボールを返すことができます。
基本的にはコントロール性能の良い正統派のテニスラケットが多いメーカーです。
ただ、フレームの厚さ僅か14mmのラケット、フレームのストリングが通る部分に滑車を搭載したラケットなど、トリッキーなラケットも開発しています。
このような画期的な製品を開発出来るのも正統派のテニスラケットで確実に市場を確保しているからといえます。
日本では錦織圭選手が愛用していることから爆発的にウィルソンのラケットが売れました。
ウィルソンのラケットを使用する選手
この100年の歴史の中でウィルソンのテニスラケットは数多くのプレーヤーに愛されてきました。
その中から往年の名選手をご紹介します。
まずは忘れちゃいけないのが、ジャック・クレーマー選手です。
「ジェイク」という愛称で親しまれた彼は、第2次世界大戦の時期はアマチュア選手として活動していました。
その後プロテニス選手として活動を始め、今で言う4大大会の全英と全米で優勝します。
また男子プロテニス協会創設の中心メンバーでもあり、テニス史においてとても重要な人物です。
彼の名前を付けたジャック・クレーマーモデルのテニスラケットはウィルソンの看板商品として大ヒットしました。
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また1970年代を中心に活躍したジミー・コナーズ選手もウィルソンのテニスラケットの愛用者でした。
ジミー・コナーズは強打が持ち味の選手で、優雅にスライスで攻める選手が多い時代に強烈なフラットで観衆を湧かせました。
また当時珍しかった男子の両手打ちバックハンドを積極的に使用していました。
その他ロジャー・フェデラー選手やピート・サンプラス選手など多くの名選手がウィルソンのラケットを愛用しています。
ウィルソンのラケットと錦織選手
ウィルソンは今まで数多くのトッププロテニスプレイヤーと契約してきました。
それは市場を拡大するいう意味合いもありましたが、より良いテニスラケットを作るためでもありました。
ウィルソンの名作テニスラケットと名高い「プロスタッフ」も、ジミー・コナーズ選手との共同開発で生まれています。
そういう意味では、錦織圭選手が愛用しているスティームシリーズも、錦織選手の要望に応える為に生まれたテニスラケットです。
近年はケガに悩まされて世界ランクも下がってしまっていましたが、再度調子を取り戻しまた世界ランク10位以内に復活を果たしました。
もちろん躍進の影には、ウィルソンの手厚いサポートがあったことは間違いありません。
ちなみにウィルソンが錦織選手と契約したのは2007年、彼が17歳の時です。
先見の明があるといえばそれまでですが、錦織圭選手はこの年にシングルスの大会でベスト8を果たしています。
これは日本人最年少記録だったので、当時日本テニス界注目の的となりました。
テニス界では10代で大会優勝してスター候補になることは珍しくありません。
錦織選手の場合は怪我で中々ランキングを上げられない苦しい時期が長かったように感じます。
それを考えるとここのところの好調ぶりは嬉しいですね。2019年には久しぶりのツアー優勝も果たしてくれました。これからの活躍がまずます楽しみです。
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