プリンスのテニスラケットの特徴、使用するプロ選手たちは?
プリンスのテニスラケットの特徴
1970年にニュージャージー州プリンストンにできたメーカーがプリンスです。社名は街の名前からきています。
「リトルプリンス」というボールマシンが一番初めの製品はでしたが、1976年にはテニスラケットを販売開始、その後バドミントンやスカッシュ用品などと範囲を広げながら、現在はテニス用品をメインにシューズやウェアなども販売しているメーカーです。
面が大きいモデル、長いモデルなど、既存のラケットの形にとらわれずに、次々と斬新な商品を世に出してきました。
そんなプリンスのテニスラケットの特徴はO3構造です。プリンスの独自技術で特許も取得しています。
ラケットのストリングは普通、ある程度固定されているので可動範囲は広くありません。
しかしO3構造のストリングは可動範囲が広くなっています。
これによりラケットの中心より多少外れたところで打っても、ストリングが収縮するのでボールをしっかり捉えられる構造になっています。
小さな力でも球が返るため、プレーヤーはすばやい動きができるようになっています。
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プリンスを使用するプロ選手たち
1970年創業で50年近い歴史を誇るテニスラケットメーカーのプリンス。
この間に多くのプロテニスプレイヤーがプリンスのテニスラケットを使用してきました。
プリンスが一躍有名となったきっかけは「プリンスクラシック」というラケットです。
クラシックのフェース面は110インチで、当時主流だった70インチと比べるとかなりの大きめのサイズで、日本ではデカラケと呼ばれていました。
このクラシックを使い優勝した選手がパム・シュライバーという女性選手。
彼女はわずか16歳の時にクラシックを使い4大大会の一つ全米オープンで優勝しています。
「大きいラケットは初心者が使うもの」という当時のテニス界常識を覆し、これがきっかけ世界中でデカラケが一般のプレイヤーにも流行りだしました。
そしてプリンスの名作テニスラケットと呼ばれる「グラファイト」を愛用したのがマイケル・チャン。
マイケル・チャンは中国系アメリカ人でデビューの時からグラファイトを愛用していました。
身長175cmという小柄な体格という不利を抱えながらも、彼はシングルスで世界ランキング2位にまで登りつめています。
ちなみにマイケルチャンは2014年から錦織圭選手のコーチを務めていることでも有名ですね。
その他、日本でも人気のマリア・シャラポワ選手もプリンスのラケットを使っていました。
杉山愛選手、そしてジュニア時代の松岡修造選手も使用するなど日本の選手にもプリンスのラケットは愛用されています。
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